相談をストロングスタイルで受けてたつ
友人の相談
あれは昨年8月、新日本プロレスの真夏の祭典・G1クライマックス、Aブロック最終戦を観戦した時に、友人から相談を受けました。
友人「転職を考えてるんだが、転職を経験した立場としてどうなのか知りたい」(超意訳)
その時の答えは、
俺「まずは自分のスキルの棚卸しからじゃね?その上で今の会社で出来ること、そうでない事を整理した方がいい」
と言って放置プレーしてました。
そして、半年後
先日、その友人から連絡をもらいました。
友人「内定をもらったけど悩んでるので話をしたい」
その直後、回答した事は、 俺「そこまで行動したのに(=結果ももらったのに)、何に悩んでるの?」
彼とのLINEのやり取りだけでは「深く悩む内容じゃないよな」と思っていましたが、会って話をする事にしました。
彼とのやり取りをクラウドにしてみる
彼が解決したいことが何か、TOCのツールの1つであるクラウドを描いてみたら分かるんじゃないかと思い、話をしながら描いてみました。
その時に描いたクラウド。
それぞれの箱の説明
今回の対立している行動は「今の会社に残る」と「今の会社を辞める」(図中の右側の上下の箱2つ)。
対立しているそれぞれの行動に対して要望を入れる(図中の中央の上下の箱2つ) 。
今回は、「今の会社に残る」の要望は「スキルがあるので、今の会社でうまく仕事(を続けることが)できる」
「今の会社を辞める」の要望は「仕事の幅を広げたい」とした。
次に、これらの要望を満たす共通目標を決める(図の左側の箱)。
ここでは「自分の将来を考えたい」に落ち着いた。
納得感が得られるまで作り変える
クラウドを作成するときは、本人の話を聴きながら、要望と共通目標を何度も作り変えています。
実際は複数の要望が出ていますが、色んな要望や目標があった中から、自分も本人もしっくりきたものを選んだつもりです。
仮定を作り、矛盾を見つける
それぞれの箱を接続している矢印には、仮定(前提条件)が存在しているので埋めていきます。
その上で、論理的な矛盾を見つけます。
上側
「自分の将来を考えたい」(目標)ならば、「スキルがあるので、今の会社でうまく仕事(を続けることが)できる」(要望)、何故ならば、「スキルが特殊である」(仮定)。
「スキルがあるので、今の会社でうまく仕事(を続けることが)できる」(要望)ならば、「今の会社に残る」(行動)、何故ならば、「今の仕事に慣れているから」(仮定)。
着目するべき仮定は「今の仕事に慣れているから」で、自分の将来を考えてるなら、「今の仕事のその先を考えて実践していかないといけないんじゃない?」と考えることができる。
つまり、「会社に残ろうが辞めようが、先のことを考えてなければ意味がないんじゃないの?」と言えるようになりました。
下側
「自分の将来を考えたい」(目標)ならば、「仕事の幅を広げたい」(要望)、何故ならば、「今の仕事がなくなるかもしれないから」(仮定)。
「仕事の幅を広げたい」(要望)ならば、「今の会社を辞める」(行動)、何故ならば、「今の会社での先が見えないから」(仮定)。
着目するべき仮定は「今の会社での先が見えないから」で「本当にそうなの?」と自分は疑問に思いました。
つまり、そこに、今の会社に残るための意義があるんじゃないかと思いました。
結論
どっちでもいいんじゃね?笑
自分の言葉で誘導しないようにクラウドを作成してたので本人の純粋な考えをまとめたつもりですし、結論も彼が決めるべきだと思うので。
※本人も相談前から「最終的には自分が決める事だ」と認識済み。
自分は、クラウドを描いてみて、彼の考えてたことを理解しましたし、彼にとって必要なものが何か見えたので、勝手に満足しました笑
少し話を発展させる
クラウドを描くだけだと、無責任感は否めないので笑。
俺「もし内定先の業務内容が似てるなら、どんな職場環境か、ある程度想像できるんじゃね?目標を達成できそうな方を選ぶ方が良くね?」 とは話しました。
共通目標が見えた事で初めて、行動を選択するための判断材料になったと思います。
ストロングスタイルな問題解決とは?
ぶっちゃけ、このエントリーを読んだ後、
「お前が言ってるのは、ストロングスタイルじゃねーよ!」
と思う人もいるでしょう。
解釈は人それぞれあるので許してくださいw
自分にとっての問題解決は「風車の理論」に近いと思っています。
かつてアントニオ猪木が言った「相手の力を9引き出して10の力で勝つ」というやつです。
ただ、ちょっと違う点としては、、、
相手の力を9引き出すのではなく、10引き出す
要は、相手の抱える不安や生の感情やら、全て引き出した上で問題解決できれば良いかな、と思います。
勝ち負け関係なく、ただ前向きに白熱すれば良い
最終的に、問題解決は本人にしかできないんですよね。
そのために、ネガティブな意見が出てこないように、前向きに話し合うことができたら、あとは勝手に問題解決してくれるんじゃないかと思います。
もちろん、答えが欲しいなら、答えを言っちゃうこともできますが。。。 そりゃあ、しょっぱい試合だった時は、そういうこともしますw
最後に
自分が提唱する「ストロングスタイルな問題解決」を、今回事例も踏まえてブログに書いてみました。
それがいつでもできる訳ではないですが、そんな風に意識して今後相談を受けてたちたいと思っています。